Stable Diffusionのhow to記事です。
緊縛・拘束などSM関連の描写を再現できるプロンプトについてご紹介します。
SD1.5モデルで再現したい方を対象にしています。
SM(緊縛・拘束)が再現できるプロンプト
他の記事同様以下を基本のプロンプトとして、SM(緊縛・拘束)の再現方法をご紹介します。
人数が変わる場合などは一部修正して記載しています。
SM(緊縛・拘束)を総称するプロンプト:bdsm
bdsmはエロを再現するときに使われるnsfwのようなもので、SM関係の描写を再現するときに入れることが多いです。
モデルにもよりますが、単体で使用すると縄や拘束具で縛られている状態が生成されます。
全身を拘束するプロンプト①:tied up
tied upは全身を紐やベルトなどで縛りあげるような描写が生成できるプロンプトです。
一般的に非アダルトなシチュエーションで使われ、nsfwやbdsmなどとは使い分けすることが多いです。
ただ組み合わせればエロも再現できるので、ここらへんはシチュエーションに合わせて調整してください。
全身を拘束するプロンプト②:restrained
restrainedも全身を拘束できるプロンプトです。
tied upよりは、ベルトやチェーンなどの拘束具で縛りあげるような描写が生成されやすいイメージです。
またアダルト要素も強いので、SM系のエロイラストはtied upより使いやすいかもしれません。
全身を拘束するプロンプト③:shibari
shibariは全身を縄で縛る描写が生成できるプロンプトです。
ベルトなどの拘束具は使われず、9割くらい縄で拘束する描写が再現できます。
またtied upやrestrainedよりアダルト要素が強く、強固な状態で縛り上げる描写が多いです。
danbooruを見ると服の外側・内側で緊縛を再現する「shibari over clothes」「shibari under clothes」というものもありますが、こちらはSD1.5だとほぼ再現できません。
もし服の外から縛るイラストであれば服のプロンプト+tied upの方が再現しやすいと思います。
全身を拘束するプロンプト④:Bondage
Bondageも全身を縛る描写が生成できるプロンプトで、上記3つの中だとrestrainedに近い描写が生成できます。
ボンテージはファッションという意味で使うこともありますが、プロンプトとして使うと拘束の描写がほとんどです。
服を再現したい場合は、leather leotard、leather suitなど、leather 〇〇のようにした方が綺麗に生成できます。
また〇〇 bondageという使い方も可能で、「public bondage」で露出+拘束、tortoise shell bondageで亀甲縛りのように指定も可能。
ただtortoise shell bondageについては再現率が低く、ほぼshibariと同じような描写が生成されます。
体に落書きを再現できるプロンプト:body writing
body writingは体に何らかの文字を描写できるプロンプトです。
ただSD3のように文字をしっかり再現できるわけではなく、ただ落書きしてあるような状態が描写されます。
また再現率が結構ランダムなので、間にアンダーバーを入れたり、重みなどで調整してみてください。
猿轡(さるぐつわ)を再現できるプロンプト:〇〇 gag
猿轡は口に何かを詰め込み、声を出せないようにするアイテムや状態を指します。
gagだけでも口に何らかの拘束具を生成できますが、アイテムの種類を指定した方がより限定的なシチュエーションを再現できます。
danbooruにあるものだと以下2つは比較的再現しやすかったです。
- Ball gag
- Dental gag
他にも以下のようなものがありますが、こちらはあまり再現できませんでした。
なお、Dildo gagはディルドを口に入れている状態は生成できますが、拘束具という感じではなかったです。
Dildo gag
Linked gag
Plug gag
Ring gag
また服を口に詰めるという意味でclothes gagやpanty gagなどもあります。
ただこちらもあまり機能せず、普通にmouth in 〇〇のように指定した方が再現率は高いように感じました。
目隠しを再現できるプロンプト:blindfold
blindfoldはそのまま目隠しが再現できるプロンプトです。
他のSM系プロンプトと組み合わせることで、多様なシチュエーションを再現できます。
特定の部位を縛るプロンプト:bound 〇〇
bound 〇〇は特定の部位を拘束できるプロンプトです。
足や腕、手首などを指定できます。
- bound arms
- bound wrist
- bound thigh
ただ生成確率はそこまで高くなく、bound armsを指定しても足や身体が拘束されてしまうことが多々あります。
その場合はネガティブプロンプトで他の描写を抑えるなど調整してみてください。
手錠・手枷を再現できるプロンプト:handcuffs
handcuffsはそのまま手錠を意味します。
しかし、一応手首に錠はかけられるものの、日本の逮捕のように両手首を繋がれたような状態はなかなか再現できません。
bound wristなどと組み合わせても緊縛系の描写が出てしまい、腕の位置もなかなかコントロールできないからです。
SD1.5で使えるLoRAもほとんどないので、線画やopen poseなどで腕の位置を指定してからhandcuffsを再現するなど、少し手間がかかるかも知れません。