
Black Forest Labsから、5.6Bパラメータのオープンウェイト画像モデルFlux.3 Image Kleinが公開されました。
ComfyUIの公式ワークフローも用意されており、テキストからの画像生成と画像編集に対応しています。
この記事では、必要なモデルの配置と公式ワークフローの使い方まで紹介します。
Flux.3 Image Kleinとは?
Flux.3 Image Kleinは、Black Forest Labsが公開した5.6Bパラメータのオープンウェイト画像モデルです。
1つのモデルで、テキストからの画像生成、最大10枚の参照画像を使った編集、バウンディングボックスによるレイアウト指定を行うことができます。
生成と編集には蒸留版のKlein、ファインチューニングやLoRA学習、研究にはKlein Baseという使い分けです。
モデルはプロンプトアップサンプラーが書くキャプションで学習しているので、入力したプロンプトをそのまま渡すと結果が弱くなります。
主な特徴
- テキストからの画像生成、参照画像1枚での編集、複数の参照画像を使った生成を1つのモデルで行える
- 編集に使える参照画像は最大10枚
- 0〜1000のグリッド上のバウンディングボックスで、要素の配置と大きさを指定できる
- 画像内の文字描画に対応
- 解像度は最大4K
- プロンプトアップサンプラーが付属する

ライセンス
Flux.3 Image Kleinのモデル本体のライセンスは、FLUX Kommunity Licenseです。
非商用での利用に加えて、関連会社を含む年間総収益が500万米ドル未満の対象ユーザーには、条件付きで生成物の商用利用が認められています。
それ以外の用途では、Black Forest Labsの商用ライセンスを確認してください。
なお、テキストエンコーダーのQwen3-VL-4B-Instructとプロンプトアップサンプラーのライセンスは、Apache-2.0です。
詳しい条件はLICENSE.mdに書かれています。
ComfyUIのインストール
ComfyUIをまだインストールしていない方は、こちらを参考にしてみてください。

また最新版へバージョンアップが必要です。
Stability Matrixならパッケージ画面から更新、ポータブル版ならComfyUI_windows_portable\update\update_comfyui.batを実行すればOKです。
必要なモデルのダウンロードと配置
ComfyUI用のファイルは、Black Forest Labsが配布しているflux-3-image-klein-comfyからダウンロードできます。
sdが付いている方が蒸留モデルです。
プロンプトアップサンプラーは元のPromptを詳細に書き直してくれるもので、公式も使用を推奨しています。
実際のworkflowではON/OFFが可能です。
またダウンロードするにはHugging Face上で利用承諾・認証が必要なので、アカウント作成後、同意ボタンを押してからダウンロードしてください。
| 種類 | ファイル名 | 配置先 |
|---|---|---|
| 拡散モデル | flux3_image_klein_sd_int8_convrot.safetensors | models/diffusion_models |
| 拡散モデル | flux3_image_klein_base_int8_convrot.safetensors | models/diffusion_models |
| テキストエンコーダー | qwen3vl_4b_int8_convrot.safetensors | models/text_encoders |
| プロンプトアップサンプラー | qwen3.5_9b_flux3_prompt_upsampler_int8_convrot.safetensors | models/text_encoders |
| プロンプトアップサンプラー | qwen3.5_9b_flux3_prompt_upsampler_w4a8.safetensors | models/text_encoders |
| VAE | flux2-vae.safetensors | models/vae |
ComfyUI/
└── models/
├── diffusion_models/
│ ├── flux3_image_klein_sd_int8_convrot.safetensors
│ └── flux3_image_klein_base_int8_convrot.safetensors
├── text_encoders/
│ ├── qwen3vl_4b_int8_convrot.safetensors
│ ├── qwen3.5_9b_flux3_prompt_upsampler_int8_convrot.safetensors
│ └── qwen3.5_9b_flux3_prompt_upsampler_w4a8.safetensors
└── vae/
└── flux2-vae.safetensors
ワークフローの読み込み
ComfyUI向けの公式ワークフローは、蒸留版とBase版でそれぞれテキストから画像生成と画像編集の4種類です。
リンク先右上にある矢印アイコンからダウンロードできます。
- image_flux3_klein_distilled_t2i.json:蒸留版でテキストから画像を生成する
- image_flux3_klein_distilled_image_edit.json:蒸留版で入力画像1枚をプロンプトに沿って編集し、比較表示も出す
- image_flux3_klein_t2i.json:Base版でテキストから画像を生成する
- image_flux3_klein_image_edit.json:Base版で入力画像1枚を編集し、比較表示も出す
使いたいワークフローのJSONをダウンロードし、ComfyUIの画面へドラッグ&ドロップするか、ComfyUIのテンプレート参照から読み込んでください。
ただ執筆時点でComfyUIのテンプレート参照は最新版になってないみたいです。
後述するBounding boxesとか使いたい場合は、JSONの方を使ってください。

Flux.3 Image Klein Baseでテキストから画像生成
まずText to Image (Flux.3 Image Klein)でモデルとパラメーターをセットします。
step数についてはクオリティを求める場合、50が良いそうです。

上部の入力欄で生成したい画像のPromptを入力します。

プロンプトアップサンプラーを使いたい方はenable_prompt_upsamplerをONにしてください。

結果はサブグラフ内のPreview as Textで見れます。

Resolution Selectorで解像度やアスペクト比を変えられます。

結果:
RTX4060Ti(VRAM16GB/RAM64GB)で約20秒、アップサンプラーありで約34秒でした。
・フォトリアル

・フォトリアル+アップサンプラー

・アニメ

・アニメ+アップサンプラー

Flux.3 Image Klein Baseで画像編集
Modelsグループでモデルをセットします。

Load Imageで編集元になる画像を取り込みます。

あとはPromptでどう編集したいかを入力します。

元画像と比較したい場合はNodes 2.0をONにしてCompare Imagesで確認してください。
左上のメニューからONにできます。


結果:
生成は約40秒でした。

Flux.3 Image Klein Distilledでテキストから画像生成
ほぼBaseと一緒です。
Text to Image (Flux.3 Image Klein SD)でモデルをセットしてください。

上部で生成したい画像のPromptを入力します。

Distilled版はdefaultでenable_prompt_upsamplerがONになっています。

あとはResolution Selectorでアスペクト比などを設定してください。

結果:
Baseと同じPrompt+アップサンプラーONで約17秒でした。

アップサンプラーOFFだと約7秒でこんな感じです。

・アニメ

・アニメ+アップサンプラー

Flux.3 Image Klein Distilledで画像編集
こっちも基本Baseと一緒です。
まずモデルをセットします。

編集する画像を取り込んでください。

どう編集したいかPromptを入力します。
デフォルトのPromptを見るとDistilled版は具体的に書かれているので、Baseよりは詳細に書いた方がいいかもしれません。

結果:
生成は約14秒でした。

一応Base側と同じPromptでも試したのですが、そこまで結果が大きく変わるようには感じませんでした。

複数の参照画像で編集する方法
画像編集のワークフローでは、Set Reference Multi Latentノードに入力画像を追加すると、複数の参照画像を使うことができます。
プロンプト内での呼び名は、1枚目が<ref_image_0>、次が<ref_image_1>という順番です。

アニメのキャラの髪と服を、フォトリアルの女性に移す指示で約1分9秒でした。

Distilledだと27秒でした。

バウンディングボックスで編集位置を指定する方法
Create Bounding Boxesノードを使うと、位置を細かく指定した編集用のプロンプトを作ることができます。
Nodes 2.0で使える機能なのでメニューからNodes 2.0をONにしてください。
あと上で書いたようにJSONのworkflowなら使えるみたいなので、そっち使ってください。
Load Imageに編集したい画像を取り込みます。

そうするとCreate Bounding Boxesに参照画像が反映されるので、編集したい部分をボックスで囲みます。
ノード上をドラッグして指定可能です。

objは髪やコップ、textは画像の中に文字を入れたいときに使うものです。
objの場合は、元画像のボックスで囲んだ部分がどうなってるかを書きます。
例:a white ceramic cup held in both hands(両手で持たれた白い陶磁器のカップ)

画像は<ref_image_0>、ボックスはobj・textどちらであっても<obj_1>のように指定できるので、これらの表記を使ってどう編集したいかをPromptに書きます。
In <ref_image_0>, change the cup <obj_1> to a deep blue glazed ceramic cup with a small white floral pattern結果:

テキストの場合は、textに表示したい文字列、descriptionにtextをどう表示するかを指定します。

結果:

書式の詳細と作例は、Bounding boxesで確認してください。
まとめ
まずアニメのクオリティは微妙です。
元々Flux自体フォトリアル向きだし、これは仕方ない気もします。
ただフォトリアルであってもコップを持っている指が結合するなど、少し描写が甘い部分がありました。
ここはRedditとかでも指摘されていた部分なので、期待が大きかった分ちょっと残念です。
ただ生成速度は遅くもなく、文字入れもできるし、画像自体のクオリティは高いので、フォトリアルの画像いろいろ作りたい人にはいいかもしれません。
以上Flux.3 Image Kleinの使い方について紹介しました。
参考になれば幸いです。
