【ComfyUI】ポータブル版(Windows)のインストールと使い方

ComfyUI ポータブル版のインストールと使い方

ComfyUI ポータブル版を、Windowsにインストールして最初の1枚を生成するまでを解説します。

システムを汚さず、フォルダごと移動すれば別PCでも動かせるのがポータブル版の強みです。

ComfyUI ポータブル版とは?

ComfyUIのノードベースの画面

ComfyUI ポータブル版は、ComfyUIを動かすのに必要なものが最初から同梱された、すぐ使えるパッケージです。

インストーラーでシステムに組み込むのではなく、解凍したフォルダだけで完結して動くのが特徴。

なのでフォルダごと別のドライブやPCに移しても、そのまま動かせます。

PythonやPATHといったシステム環境を汚さないため、他のAIツールと干渉しにくいのも利点です。

公式のデスクトップ版がインストーラーで手軽に入る代わりにシステム側へ入るのに対し、ポータブル版は独立して動くため、環境を分けたい人に向いています。

GitHub – Comfy-Org/ComfyUI: The most powerful and modular diffusion model GUI, api and backend with a graph/nodes interface.
The most powerful and modular diffusion model GUI, api and backend with a graph/nodes interface. – Comfy-Org/ComfyUI

ComfyUI ポータブル版のインストール

ComfyUI ポータブル版は、自動・手動インストールの二種類があります。

基本は自動インストールの方で問題ありません。

自動インストールする

自動インストールは、ComfyUIがreleaseしているパッケージを使ってインストールします。

batファイルなどを実行するだけで簡単にインストールできるので、初心者の方におすすめです。

まず公式READMEの「Installing」にある「Direct link to download」からパッケージをダウンロードしてください。

公式READMEのDirect link to downloadの場所

7-Zipで圧縮されているので、対応した解凍ソフトも必要です。

解凍したフォルダは任意の場所に置いてください。

エラー回避のため、パスに日本語が含まれない場所推奨。

解凍するとComfyUI_windows_portableというフォルダがあり、その中に「run_nvidia_gpu.bat」というファイルがあります。

これを実行するとインストールが始まり、終わると自動でUIが開きます。

run_nvidia_gpu.batを実行してComfyUIが自動起動した画面

手動インストールする

手動インストールする場合は、事前にpythonとgitが必要です。

python

pythonは3.12または3.13が推奨されています。(タイミングで変わる可能性があります。)

Python公式から使いたいバージョンを選び、「Windows installer (64-bit)」をクリックするとインストーラーがダウンロードできます。

インストーラーを実行して「Add Python to PATH」にチェックを入れて進めればOKです。

Pythonインストーラーで Add Python to PATH にチェックを入れる

git for windows

Git for Windowsは、バージョン管理システムであるGitをWindowsで使えるようにするツールです。

ComfyUIをローカルで扱ったり、更新や修正があった場合にコマンドで反映することができます。

Git for Windowsの公式サイトにアクセスし、「Download」からインストーラーをダウンロードします。

ダウンロードしたインストーラー(Git-<version>-<bit>-setup.exe)を実行してください。

インストーラーが起動したら、基本はすべてデフォルトのままNextで問題ありません。

ComfyUIのインストール

ターミナルを開いてインストールしたいパスに移動してください。

例)C直下にインストールする場合。

cd C:\

ComfyUIをクローンします。

git clone https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI.git

ComfyUIのフォルダに移動します。

cd ComfyUI

仮想環境を作ります(任意)。

仮想環境を作ると、システムに影響させずに依存関係をインストールできます。

python -m venv venv

仮想環境をアクティベートします。

venv\Scripts\activate

PyTorchをインストールします。

時期によって推奨バージョンが異なるので、公式で確認してください。

pip install torch torchvision torchaudio --extra-index-url https://download.pytorch.org/whl/cu130

必要な依存関係をインストールします。

pip install -r requirements.txt

最後に以下のコマンドで起動できます。

python main.py

URLが表示されるので、それをCtrl+左クリックで開いてください。

ComfyUI起動時に表示されるURL

2回目以降も「python main.py」で起動してURLにアクセスすれば起動できます。

インストール方法による違い

使う上ではそこまで大きな差はありません。

インストールやアップデート用のbatファイルなどが用意されている分、パッケージの方が簡単だと思います。

gitやpythonを練習したい、自分で細かく管理したい、Gitに慣れている方は、手動の方が扱いやすいかもしれません。

ただしその分管理コストは増えます。

ComfyUIポータブル版の使い方

最初の画像生成までを解説します。

モデルの用意

画像生成するにはモデルデータが必要です。

モデルはhuggingfaceやCivitaiといったサイトで配布されています。

今回はNova Anime XLというIllustriousのモデルを使用します。

Nova Anime XL – IL v19.0 | Illustrious Checkpoint | Civitai
Anima Version is Available!! Nova Anime XL Nova Anime XL is Nova Anime: Anime/2.5D/3D checkpoint model for SDXL Pony ver…

ダウンロードボタンをクリックします。

Civitaiでモデル(Nova Anime XL)をダウンロードする

モデルは以下のパスに置いてください。

ComfyUI\models\checkpoints

既に別のGUIを使っている場合

もし既にA1111など別のUIにモデルがある場合は、データを共有できます。

ComfyUIのフォルダに「extra_model_paths.yaml.example」というファイルがあるので、テキストエディタで開いてください。

中に以下の記述があるので、A1111などのルートフォルダのパスに書き換えます。

例)CドライブにA1111がある場合。

base_path: path/to/stable-diffusion-webui/
↓
base_path: C:\stable-diffusion-webui

保存したら、ファイル名の拡張子「.example」を削除します。

これでComfyUIを起動すれば、A1111側のモデルデータを読み込めます。

ノードの組み方

ComfyUIは必要な処理を追加し、それを繋げることで画像生成ができます。

何もないところでダブルクリックするとノードの検索・追加ができます(右クリックのリストから追加も可能)。

「Load Checkpoint」を追加するとcheckpointの読み込みができます。

Load Checkpointノードを追加した画面

ckpt_nameから使用したいモデルを選択します。

Load Checkpointでモデルを選択する

色のついた丸をドラッグして離すと、次の処理に対応するノードの候補が表示されます。

先にノードを追加してから繋ぐことも可能です。

ノードの出力から次のノード候補を表示する

候補から選んだノードは、元のノードの出力と繋がれます。

KSamplerはサンプラーやCFGなどのパラメータを調整できるノードです。

KSamplerノードを繋いだ画面

このようにノードを追加していって処理を組むのがComfyUIの特徴です。

今回使用するモデルであれば以下の形で処理できます。

Nova Anime XLで画像生成するノード構成の例

CLIP Text Encodeに生成したい内容(Prompt)を入力して、実行(Ctrl+Enter、またはGUI上にあるRun)すると生成が開始されます。

ComfyUIのRun(実行)ボタン

ワークフローを取り込む

ノードを繋いで何らかの処理が組まれている状態のファイルをワークフローと言います。

複雑になるほど手動で組むのは大変なので、第三者が公開したワークフローを使うことも可能です。

例えば高画質化するhires.fixの処理は、公式でワークフローが配布されています。

公式examplesのhires.fixページにある画像を、ComfyUIにドラッグ&ドロップしてください。

公式examplesのhires.fixワークフロー配布ページ

そうすると、画像と同じノードが自動で追加されます。

ドラッグ&ドロップで読み込まれたワークフロー

ワークフローはさまざまなサイトで公開されており、モデルと同じくCivitaiなどが入手しやすいです。

Civitai | Discover and Create AI Art
Explore thousands of free Stable Diffusion & Flux models, create and share AI-generated art, and join the world's larges…

なお、ワークフローによっては必要なノードを別途インストールする必要があります。

足りないカスタムノードを表示してインストールできる「ComfyUI Manager」というものもあるので、合わせて導入しておくと便利です。

ComfyUI-Manager のインストール – ComfyUI
異なるセットアップにおける ComfyUI-Manager のインストール方法 "English header \"Legacy installation methods\" emphasizes obsolescence, while C…

ComfyUI ポータブル版のアップデート

パッケージでインストールした場合は、updateフォルダ内のバッチファイルでアップデートできます。

  • update_comfyui.bat:ComfyUI本体(コード部分)だけを更新
  • update_comfyui_and_python_dependencies.bat:ComfyUI本体+Python依存モジュールまで一括で更新
  • update_comfyui_stable.bat:ComfyUIの安定版(stable release)を取得・更新

手動インストールの場合は、ComfyUIフォルダで以下を実行すると本体を更新できます。

git pull

仮想環境を使っている場合は、アクティベートした状態で実行してください。

更新で依存関係が増えることもあるので、念のため依存もまとめて更新しておくと安心です。

pip install -r requirements.txt

ComfyUI ポータブル版のアンインストール

パッケージ、または手動でも仮想環境にインストールした場合は、フォルダを削除するだけでアンインストールできます。

仮想環境を作らず、手動でシステム環境にインストールした場合は、ComfyUIの依存関係もアンインストールする必要があります。

pip uninstall -r requirements.txt -y
pip uninstall torch torchvision torchaudio -y

ただComfyUI以外のツールでも同じライブラリを使っていると、そちらに影響が出てしまう可能性があります。

そういった状況を回避するためにも、仮想環境へのインストールがおすすめです。

以上、ComfyUI ポータブル版をWindowsで使う方法を紹介しました。

まずはパッケージ版で起動して、最初の1枚を出すところまで試してみてください。

参考になれば幸いです。

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